20代公立高校教員ブログ

若手教員の考えること。

文章から気持ちを読み取ること

今日、塾のバイトで小学生の子に国語を教えました。
小説の問題で、僕は簡単なものだと思っていたのですが、どうしてもその子は理解できませんでした。

内容は、ある男の子がおばあちゃんにセーターを編んでもらったのだが、袖が長すぎてあまり気に入らないし、友達にもからかわれ、直してほしいと思っていた。
でもそれは、おばあちゃんがその子の成長を願い不自由な体ながら一生懸命編んだものだと知って、そのことへの感謝と、直してほしいと思ってしまったことの反省をする…といったものです。

しかし、生徒の男の子は特に「反省をする」ということがなぜなのかどうしてもわからないようでした。
おそらく、彼のなかにはそのような考え自体が存在しないのでしょう。
それが彼自身が原因なのか家庭環境に原因があるのかはわかりません。

人の気持ちに対して無理解はこのような小さい事柄でも存在するんだから、そりゃ実際の人間関係はさらに難しいことになりますよね。

そう考えると、小学生のうちから国語の小説問題で気持ちの捉え方の共有をしていくことは重要な気がします。